組織コンサルティングやRPO(Recruitment Process Optimization:事業戦略に基づき、採用戦略の立案から採用手法の選定、採用までを一貫して行うサービス)業務のキャリアを持つ大谷康文様。不動産、金融事業からはじまり、投資事業を展開。現在はIT、医療領域など複数の子会社を持つ株式会社S.O.W.ホールディングスで、グループ全体の人事統括業務を担当しています。あらゆる職種を必要とする各グループの採用を円滑に進めるうえで、「リクルーター」として何を意識されているのか、お話を伺いました。

採用後の一人一人の活躍を見たい、支えたいと組織コンサルティング、リクルーター業務に興味を持った

社会人1年目から現在まで、一貫して人事領域に携わってきました。新卒で株式会社マイナビに入社し、新卒採用のメディア営業を担当しました。その後、株式会社リクルートマネジメントソリューションズに転職し、組織コンサルティングを経験。株式会社リクルートキャリアでは、RPO業務に従事し、ITやメーカーの人事担当として採用全体のプロジェクトマネジメントを経験しました。

メディア営業から組織コンサルティングへとキャリアチェンジを図ったのは、採用の目的とは何なのかを考えるようになり、入社後の一人一人の活躍まで目を向けたいと思うようになったからです。私は、採用の本質は採用した人も企業側も「入ってよかった」「採用してよかった」と思えるような出会いをつくることだと考えています。しかし、新卒採用に携わっていたとき、企業側の期待は「人数」になりがちで、「“その人”が入社することで、人と組織がどう変化し、成長していくかまでは見ることが難しい」と思いました。それならば、採用後の組織を見ることができる業務を経験すべきだろうと、転職を決めました。

私がS.O.W.ホールディングスにジョインしたのは、2017年8月です。S.O.W.グループには、不動産、金融、物流、AI、通信・IT、メディカルなどさまざまな企業がありますが、自分たちで事業を生み出すこともあれば、ハンズオンで事業支援を行い、結果としてグループにジョイン(M&A)していただく形式をとることもある、コングロマリット企業です。S.O.Wホールディングスにジョインすることを決めたのは、リクルートキャリアでRPO業務を経験しているなかで、主体者として事業をつくる、組織をつくる側に行きたいという気持ちが強くなっていたからです。

日本の企業の99%は中小企業といわれており、そのなかには素晴らしい技術を持った企業がたくさんあると思います。しかし、技術は素晴らしくても、営業が苦手、財務が苦手といった企業が多く存在しています。そんな企業が価値を発揮できている状態になること、それは自社のみで完結する必要はなく、別の企業の事業や人を組み合わせることでシナジーを生み出すことができれば、もっともっと日本経済全体が変わっていくと考えています。

だからこそ私は、事業と事業や人と人をつなげることができる人材、またそれらの過程においてそれぞれの利害を把握し、統合できる人材がこれから一層必要とされると考えています。M&Aがもっと当たり前になるであろう10年先の日本において、自分自身が役立つ人間になれるように、S.O.W.ホールディングスでこれから経験を積んでいきたいと思っています。
 

グループが目指す方向性と現場の採用ニーズを把握し採用戦略を立てる

私が考える「人事」の仕事とは、「ヒト(人・組織)」と「コト(事業)」に関わるあらゆる業務を担うことです。つまり、「組織と事業をどのようにつなげ、事業を成長させていくのか」を考えることが人事の役割の根底にあると思っています。

現在私は、S.O.W.ホールディングスで統括人事として、ホールディングスを含めた主要カンパニー(グループ会社)の人事制度の構築、カンパニーの事業を担っていく新卒・中途人材の採用、入社後の教育研修、また事業企画を主に担当しています。また就業規則の作成や労務・システムの業務に携わることもあります。普段は、「事業のために何が必要で、大事なのか」ということを常に考えつつ、コミュニケーションを行ない、フットワーク軽く動き回っています。

統括人事として求められていることの一つとして、グループ全体を見渡し、採用の優先順位をつけることがあります。そのためにはホールディングスの経営陣、各カンパニーの経営陣と小まめにコミュニケーションを取り、採用の背景にどのような事業計画があるのかを確認する必要があります。そうすることでグループ全体が目指す方向性と、採用ニーズの全体像を把握することで、ベースとなるスキルやスタンスを理解し、ポジションの差配の提案をするなど、採用の優先順位をつけることが可能になります。

私が常に意識しているのは、「会社は何を目指しているか」「現場はいま何を考えているのか」「そこにどのようなギャップがあるのか」という視点を持ち続けることです。そうすることで「会社としてはそうかもしれませんが、現場はこうです。だから、まずはこういったことから進めていきましょう」という、現状と結びつく生きた会話が経営陣とできています。

また、グループ全体の経営方針とブレないように、採用戦略を考えることも私の役割の一つです。当グループは職種が多岐にわたるため、各カンパニーがどのような人材を求めているのか、分からないこともあります。その際は各カンパニーの人事担当者とも連携し、現場に足を運び、一人一人に業務内容をヒアリングするようにしています。そして「このカンパニーでは、こういった人材が必要なのか」という具体的な人材のサンプル事例を自分のなかに蓄積させていっています。

採用ターゲットの人物像の会話を募集部門と行うと、抽象度が高い会話になりがちで、求める人物像を具体的に捉えるのが難しい場合が多いです。その結果、応募者と求める人材のミスマッチが増えてしまう傾向にあります。そこで私は各カンパニーの人事担当者や現場の方と、「あの部署にいる、あの社員のような人材がいいですよね」「あの社員にどのような要素が加わると、欲しい人材に近づきますか」といった会話を行い、人物像の具体化・明確化を図るように工夫しています。このようなコミュニケーションを通じて、応募者と求める人物像のミスマッチを減らしていけば、採用成功にグッと近づくことができます。
 

当事者として採用に携わり組織を動かしていくダイナミズムを実感

S.O.W.ホールディングスで現在の仕事をしていて強く感じるのは、「当事者としての責任」です。事業会社の「外」から助言をする側だったこれまでのキャリアを振り返ると、クライアントの皆様には本当に好き勝手言わせていただいていたと反省しています。「べき論」だけでは人は動かないですし、言ったからにはやりきること、成果を出すことが重要です。また、誰にとって良いのか、逆に悪いのかなど利害を考えたうえで、実行すべきか否かを考える必要もあります。

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大変なことも多いですが、当事者として採用に携わる「リクルーター」業務を通じて、採用を起点に事業が広がっていく可能性をダイレクトに感じられるのはとても面白いです。「この人に、あのポジションを任せたら、こう変わるのではないか」といったイメージを膨らませながら、人が組織と事業をつくっていくダイナミズムを日々リアルに体感しています。

また日々、面接を進めていくなかで、私は候補者の方や面接に携わる方としっかりとコミュニケーションを取ることが重要だと考えています。例えば、候補者一人一人に対しては、「このポジションでは、こんなことを期待していて、それはこういったことを実現したいから」といった具体的な経営陣の意向まで伝えるように意識しています。その結果、1次面接をした候補者の方から「現場の話や、具体的な仕事内容の話をしていただけるので分かりやすい」というお声をいただくことがあり、「現場の声を少しでも候補者の方へ届けられているのかな」と思うとうれしくなります。

さらに、候補者の方には事前に面接担当者の特徴などを共有して、ちょっとしたコミュニケーションのズレが採用結果に影響を及ぼさないよう、細心の注意を払っています。候補者の方から、「大谷さんは定型文のコミュニケーションではなく、一人一人と丁寧に対話をしてくださるので、しっかりと向き合っていただいているようでうれしいです」と言っていただけることもあります。このような言葉をいただけると、私がやっていることは間違いじゃないと実感できますし、やりがいを感じます。

一方、面接に携わる社内の方に対しては、候補者の方の特徴や面接でどの観点で候補者を見るべきかなどの事前情報を書いたメモを渡します。加えて、面接官にはなるべく口頭ベースでコミュニケーションを図り、候補者の情報を共有するようにしています。通常、面接官は各カンパニーの役員が多いため、非常に多忙な方ばかりです。ですので、エレベータートークをしたり、オフィスの外までついていき歩きながら共有したりすることも多くあります。

 

人事という仕事は、現場感が非常に大切な仕事だと私は考えています。各カンパニーの現場に実際に足を運び、各関係者に話を聞く一連の流れを通じて、カンパニー間を超えたシナジーを生み出せるように現場と接点を持ち続けていきたいと思っています。現在は、新しくS.O.W.グループへジョインしていただいた方々が「入ってよかった」と思えるような組織をつくっていくことが、私の最大のミッションです。採用に携わった責任からくるプレッシャーを楽しみながら、人と事業の成長を支援していきたいと思います。
 

大谷 康文 様

新卒で株式会社マイナビに入社。新卒採用メディア営業を経て、株式会社リクルートマネジメントソリューションズで組織コンサルティングに従事。その後、株式会社リクルートキャリアでのRPO業務と採用全体のプロジェクトマネジメントを経験し、2017年8月より現職。

株式会社S.O.W.ホールディングス
グループ総合企画部グループ人事 ディレクター
大谷 康文 様

倉森様

主催:プロ・リクルーター養成講座事務局

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